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映画「Meeting The Beatles in India」~アシュラムのビートルズへの回想とは?

投稿日:2022-09-25 更新日:

おはようございます。

レコード男子リョータです。

2021年2月から音声SNS「Clubhouse」で「レコード部」として毎週土日に活動しています。
この「レコード部@Clubhouseダイジェスト」では、参加者の音楽トークを広げてもらうためにレコード男子がお届けしている音楽ネタから面白そうなものを厳選して紹介したいと思います。

今回は、毎週土曜日、日曜日にOpenしている「音楽トーク」ルームで語った以下のトピックをダイジェスト版でお届けします。

オープニングトーク

はい、今週もレコード部恒例の音楽トークBARサタデーの始まりです~!
今週気になったニュースからお届けします!
なんと、ビートルズがインドのアシュラム(僧院)でどのように暮らしていたのか当時彼らと交流があった青年の回想録が貴重なストーリーと映像で描かれ映画作品として公開されました!というお話からお届けします!

映画「Meeting The Beatles in India」とは?

2020年、カナダの映像作家ポール・サルツマンの監督作品。
ビートルズとインドのアシュラムで過ごした青年こそ、本作の監督のポール・サルツマンその人です。
当時の彼はインド滞在中に失恋し、その痛手を癒したい一心でアシュラムを訪れたところ無欲な彼をポール、ジョン、ジョージ、リンゴはありふれた日常にあるように接してくれるという奇跡のような日々を過ごすことができたのです。それから数十年の時を経て回想録を映像化することになったのです。
ポール・サルツマンは、ビートルズとの奇跡の8日間をふりかえり、カナダからリバプール、インドのアシュラム(寺院)を訪れながら映像記録として作品とした。

映画「Meeting The Beatles in India」公式サイトで上映情報などがご覧いただけます。
YouTubeの公式チャンネルで動画を観ることができます。
ミモザフィルムズのYouTubeチャンネル
『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』予告編

上映に関する情報

公式ページの劇場情報はこちらからご覧いただけます。
東京地区についてのみ掲載しておきます。

ヒューマントラストシネマ渋谷 9/23(金) 〜
池袋シネマ・ロサ       9/23(金) 〜
アップリンク吉祥寺      9/23(金) 〜
新宿バルト9          9/23(金) 〜
T・ジョイPRINCE 品川 9/23(金) 〜
立川シネマシティ       9/23(金) 〜

料金:当日一般 ¥1,900

解説

監督のポール・サルツマンは、カナダで映像作家としてエミー賞を2度受領しています。
その彼が、若干24才の時、インドに行くことを告げる不思議な声が頭に響いたという。
そして、是が非でもインドを訪れたいサルツマンは映像制作でインドを訪問する予定のた監督のもとを訪れてインド行きを希望したところ一度断られたのですが、録音技師として誘われました。サルツマンはまったく経験がなかったけど二つ返事でクルーに参加します。
そして、インド各地で撮影をしていたところ、彼女からの手紙が届き、わくわくしながら封を切るとショックに打ちひしがれました。別の男性と一緒に暮らし始めたという事実で彼は落ち込みました。
失意の中、失恋の傷を癒すため、友人に勧められ北インド、ガンジス川のほとりにあるマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーのアシュラム(僧院)の門を叩きました。
門の外で8日間待っているとアシュラムの中に招き入れてもらいました。
サルツマンが中に入ると、そこにビートルズがいたのです。
そして、奇跡の8日間がはじまるのです。

ビートルズとインドの出会い

ビートルズは、1962年「ラヴ・ミー・ドゥ」でデビュー。
今年で60周年となります。
1965年のアルバム『ラバーソウル』の「ノルウェーの森」ではじめてシタールを使ったのです。
1966年の『リボルバー』では、インド音楽や東洋思想に影響を受けた「ラヴ・ユー・トゥ」「トゥモロー・ネバー・ノウズ」が収録されていました。
映画の撮影の時にシタールを知ったジョージ・ハリスンは世界的シタール奏者、ラヴィ・シャンカール(ノラ・ジョーンズの父)に師事し、個人レッスンのためにインドを訪れていました。
1967年、超越瞑想運動の創始者マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーのイギリスでの講演と瞑想セミナーに参加し、1968年にインドのアシュラム(僧院)に招待を受けました。
まさにその頃、デビューらからビートルズのマネージャーをしていたブライアン・エプスタインが1967年8月7日に急逝し、ビートルズのメンバーは精神的な支えを失ったこともマハリシの誘いに応えた理由とも言われています。
インドのアシュラムを訪れたビートルズのメンバーは、自由な時間を謳歌し楽しみながら曲を作ることを覚えたのです。
そんなリラックスした彼らに奇跡のようにであったのがポール・サルツマンだったのです。

ビートルズのホワイトアルバムとアシュラム

アシュラムのビートルズは、楽しみながら創作活動ができたといいます。
アシュラムで生み出された作品の多くがその後発売された『The Beatles(ホワイトアルバム)』に収録されることになりました。

アシュラム前後のビートルズのアルバム

ビートルズがアシュラムに行く数年前からのアルバムについて整理しておきます。
1965年 『ヘルプ!』
1965年 『ラバーソウル』初めてシタールを楽曲に使用。
1966年 『リヴォルバー』インド音楽・東洋思想に傾倒。
1967年 『サージェント・ペパー・ロンリー・ハートクラブ・バンド』
1967年 『マジカル・ミステリー・ツアー』『イエロー・サブマリン(発売は1969年)』
ブライアン・エプスタイン急逝
インド、アシュラムで瞑想体験。46曲を創作したといわれているが、公式には30曲と発表されている。
1968年 『ザ・ビートルズ(ホワイトアルバム)』アコースティックやスピリチャル的な楽曲が特徴的。


1969年 『アビイ・ロード』レット・イット・ビーよりも先にリリースされた。
1970年 『レット・イット・ビー』製作は1969年、アビイ・ロードよりも先。
結果的に、レット・イット・ビーが最後のアルバムとなっている。

最新のビートルズ情報

なんと、昨年の『レット・イット・ビー』発売50周年リマスター盤のリリースで一通り終わったと思ったビートルズのアルバムリマスターシリーズだったが、今年、2022年10月28日になんと、『Revolver(リヴォルバー)』が最新リマスター含む豪華BOXでリイッシューされることが決定しました。

Revolverスペシャルエディション

1966年に発売されたビートルズの転換期のアルバム『リヴォルバー』がスペシャルエディションとして蘇ります。
2022年10月28日発売。
CD5枚組セットのほか、アナログ盤LPレコード4枚組のセットとして発売されるのです。

CD5枚組スーパーデラックス

価格:¥21,450
CD1 アルバム本編14曲ニューステレオミックス
CD2,CD3 セッション音源(31曲)
CD4 アルバム本編14曲オリジナルモノマスター
CD5 66年6月UK発売のアルバム未収録シングル「ペーパーバックライター」「レイン」の各ニューステレオミックス、オリジナルモノマスター全4トラックのEP盤仕様。
100ページの豪華ブックレット付。



4LP+7インチシングルスーパーデラックス

ニューステレオミックス、オリジナルモノマスター、セッション音源他、7インチシングルと100ページの豪華ブックレット。
¥32,450円


後記

映画「Meeting The Beatles in India」~アシュラムのビートルズへの回想とは?
と題してお届けしましたが、公開翌日にさっそく観てきた印象を書いておきます。

まず、この映画にはビートルズが出演するわけではなく、ビートルズとあるひと時を過ごした青年期のポール・サルツマンが回想を映画にすると知って、いったいどのように映画として成立させるのか、とても興味がありました。
スクリーンを観て、ああ、なるほど、こういう感じなんだ!
うまくまとめたようなだなぁ~(偉そうですみません)。
この映画、当時の記録映像を挿入したり、サルツマンが当時撮影した写真やイラストなどを駆使して立派な回想録として成立させていました。
ビートルズのインドでの生活について興味がある方にはお勧めできる映画だと思います。

映画を観る前に「ホワイトアルバム」を聴いて予習しました(笑)

では、この作品が皆さんの心に響くことを願っております。

レコード部@Clubhouse

毎週土曜日の夜、日曜日の朝の週2回クラブ活動としてレコードや音楽についてのトーク部屋を開いています。
どなたでも参加できます。
・土曜日:21:00~
・日曜日:10:00~

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Record-danshi
レコード好きが高じて「レコード男子」としてレコードネタやエンタメの情報を発信する日々。 片付けが苦手なのに心機一転、物置部屋をリニューアル。 レコードは1000枚程度だけど既にスペースが足りなくなる始末。 バッグもレコードが収納できるかどうかで選んじゃう。 音声SNS Clubhouseのルームでレコード男子リョータとして、レコードや趣味ネタについて語っています。 アカウント: @record_danshi (MAKOTO INOUE) No Life, No Records. Always look on the blight side of Life.

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