おはようございます!
レコード男子です。
制作40周年を迎えた『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(以下BTTF)をIMAXで鑑賞してきた。
正直、ここまで“新作映画”のように感じられるとは思っていなかった。40年前の作品なのに、映像の粒立ちも、音響の鋭さも、そして物語の温度も、いま現在の自分にまっすぐ飛び込んでくる。
スクリーンの前でデロリアンが轟音とともに走り出した瞬間、体の奥が震えた。あの銀色のマシンが時空を超えていくシーンを、まさかIMAXで味わえるとは。
これは単なる“名作リバイバル”ではなく、スクリーンそのものがタイムマシンになったような体験だった。
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バック・トゥ・ザ・フューチャーとは?
『バック・トゥ・ザ・フューチャー(Back to the Future)』は、1985年に公開され、ストーリー性、コメディ要素、キャスティングなどが調和し高く評価され当時の最高興行収入(3億8,110万ドル)を記録した作品。
監督のロバート・ゼメキスがボブ・ゲイルと共に脚本を作成した。
キャスティングなど含め紆余曲折あり最終的にマイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド、リー・トンプソン、クリスピン・グローヴァー、トーマス・F・ウィルソン、クローディア・ウェルズ、J・J・コーエンなどが配役された。
出演者の軽妙な掛け合いや1955年と1985年のギャップが観客の笑いを誘う。
1989年に『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』、1990年に『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』製作された。
PART2では、30年後の2015年10月21日にタイムトラベル、PART3では西部開拓時代の1885年まで飛んでゆく。
この3部作は、僕の動画コレクションとして永久保存版として部屋の片隅(?!)にそっと置かれている。
詳しくは、wikipedia[バック・トゥ・ザ・フューチャー]を参照してください。
IMAX版は、まるで“別作品”→立ち上がりから圧倒される
映画が始まって数秒、時計の音が響きわたる。
この音がまず違う。
通常上映では気づかなかった重層感があり、低音から高音まで、音の粒が縦に積み重なるように広がっていく。IMAXの音響は、時代を問わず映画を“アップデート“してしまう性能を持っている。まさにそれを痛感した。
デロリアンが初めて姿を現すシーンでは、金属の軋む音がリアルすぎて、思わず座席の肘掛けを握ってしまったほど。
エンジン音の重さ、ホイールがアスファルトをつかむ瞬間の“ゴッ”という振動、そしてタイムトラベル時の衝撃音。すべてが立体的で、身体へ直接降り注いでくる。
「映画を“聴く”」という感覚は、IMAXの強みの一つだが、BTTFはとりわけそれがハマる作品だった。
40年経っても古びない。むしろ“現代の物語”として響く
BTTFは若者の冒険活劇でもありつつ、家族の物語でもあり、そして“未来を自分で変える物語”でもある。
若い頃にテレビで観ていたときは、マーティの冒険にワクワクする気持ちが強かった。
しかし今観ると、ドクの台詞一つ一つが人生の節目に響いてくる。
「未来は決まっていない。自分で良い未来に変えていけばいい」
——いまこの言葉を聞くと、自然に胸の奥が熱くなる。
40周年のIMAX鑑賞は、“昔楽しんだ作品を懐かしむ時間”ではなく、“あの頃理解できなかった意味を更新する時間”になっていた。
80年代カルチャーの輝きが、スクリーンで蘇る
IMAXで細部がはっきり見えたことで、80年代の街並み・ファッション・ガジェットが驚くほど生々しく映る。
レコードショップの看板、ラジカセ、カーステレオ……映像全体に“80sアナログ文化の厚み”がしっかり息づいている。
特に印象に残ったのは、劇中で流れるサウンドトラック。
ここからはレコード男子として、サントラの話をしっかりしておきたい。
映画のヒットだけではない!音楽もヒットしたんです!
ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの楽曲が、BTTFの“時間旅行”を完成させている
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を語る上で、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース(Huey Lewis & The News)の存在は欠かせない。
● 「The Power of Love」——80年代が詰まった黄金のイントロ
映画冒頭、マーティがスケボーで街を疾走するあのシーン。
ここで流れる「The Power of Love」のイントロを、IMAXの巨大な音響で聴いた時、思わず身体が椅子から浮くほどテンションが上がった。
あの乾いたギターのカッティング、分厚いブラスアレンジ、そしてヒューイのまっすぐな声。
音のレイヤーが立ち上がってくる瞬間、BTTFの世界へ引き込まれる。
IMAXで聴いた「The Power of Love」は、過去へのノスタルジーではなく“未来へ進むエネルギーそのもの”だった。
● 「Back in Time」——エンディングを象徴する“帰還のグルーヴ”
エンディングで流れる「Back in Time」は、タイトルのとおり映画全体のテーマを象徴をする楽曲だ。
この曲のベースラインの気持ちよさは、レコードで聴くと倍増する。
IMAXの重低音は、ベースの“跳ねるようなノリ”をさらに強調してくれた。
ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの音楽があったからこそ、BTTFの世界観は“ただのタイムトラベル映画”ではなく、“80年代青春映画の決定版”へと昇華したのだと思う。
● 映画と音楽が完全に融合する幸福
映画を観終えて思ったのは、
“BTTFは映像と音楽が完全に一体化した作品だ”
ということ。
ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの音楽は、BTTFを80年代の象徴にしただけでなく、観客の記憶を40年つないでくれる“接着剤”のような役割も果たしている。
IMAXで聴く彼らの楽曲は、ただのサントラではなく、
80年代そのものを音で追体験する装置だった。
ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースとバック・トゥ・ザ・フューチャー
The Power of Love
ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの「The Power of Love」は、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のサウンドトラック盤に収録されているほか、バンド自身のアルバムでは1986年の『FORE!』に収録されています。また、ベストアルバム『Greatest Hits』などにも収録されている。
収録アルバムの詳細
・『Back to the Future (Original Motion Picture Soundtrack)』: 映画の主題歌としてリリースされたサウンドトラックアルバム。
・『FORE!』: ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの1986年のアルバムで、「Power of Love」の他、全米No.1ヒット曲「Stuck with You」なども収録されている。
・『Greatest Hits』: ヒット曲を集めたベストアルバムで、代表曲として「The Power of Love」が収録されている。
Back in Time
ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの「バック・イン・タイム (Back in Time)」は、主に彼らのベスト・アルバム『Greatest Hits: Huey Lewis & The News』や、1986年のアルバム『FORE!』に収録されていますが、特に映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』関連作品(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』サウンドトラックや、ベスト盤のボーナス・トラックとして)で有名。
収録されている主なアルバム
『Greatest Hits: Huey Lewis & The News』(ベスト・アルバム): このヒット曲集に収録。
『FORE!』(1986年): 映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主題歌「パワー・オブ・ラヴ」も収録されており、このアルバムのヒット後に出たベスト盤などにも「バック・イン・タイム」が収録されることが多い。
「バック・イン・タイム」は映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主題歌「パワー・オブ・ラヴ」と同じく、この時期のヒット曲として有名だが、映画のサウンドトラック自体には収録されておらず、彼らのベスト盤や関連アルバムで聴くことができる。
謎の宇宙人(防護服を着たマーティー)がカセットテープで流したあの曲は?
マーティの父ジョージに母ロレインをパーティに誘うよう宇宙人からのお告げ(脅迫?)をする時に大音響でカセットテープで流れるヴァン・ヘイレンの曲は、エディ・ヴァン・ヘイレンによるギターソロのインストゥルメンタル曲。
この曲は、実際にはヴァン・ヘイレンのバンド名義ではなく、エディ・ヴァン・ヘイレンが個人的に映画『ザ・ワイルド・ライフ』(1984年)のサウンドトラック用に書き下ろした未発表の楽曲(スコアの一部)。
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の制作チームがヴァン・ヘイレンの楽曲使用を打診した際、バンドとしては許可が得られなかったため、エディ個人の音源を使用することになったという。そのため、劇中でマーティが持っているカセットテープには、「Edward Van Halen」とだけ書かれている。
この激しいギターノイズを、宇宙服を着たマーティがヘッドホンでジョージの耳元に流し、「ダース・ベイダーが惑星バルカンからやってきて、お前の顔を溶かしに来た」と脅すシーンは非常に印象的。
のちに、ジョージの作家第1号作品の伏線になっている(笑)。
今、改めて気づいた“未来を変える力”
40年前の映画が、2025年の今これほど瑞々しく感じられるのはなぜか?
マーティも、ドクも、完璧な英雄ではない。
悩み、迷い、不安を抱えながら、それでも未来を変えるために前に進む。
そんな姿がIMAXの大スクリーンで蘇った瞬間、
自分自身の“これから”のことまで重ねてしまった。
映画は過去でも未来でもなく、
“今の自分”の背中を押してくれる。
それがBTTFが40年経っても人の心を掴み続ける理由だと思う。
レコード男子リョータお奨め!~40周年IMAX上映で注目すべきポイント
- 時計の音・金属音・エンジン音の細部が驚くほどクリア
- デロリアンが“本当にそこにある”ような立体感
- ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの低音がまるでライブ
- 80年代の街、広告、ガジェットのディテールが鮮明
- ラストのドクの台詞が、人生経験とともに深く刺さる
映画館を出た後、確かに“未来”は少し変わっていた
映画館をあとにする時、胸の中に熱いものが残っていた。
40年前の作品を観ただけなのに、まるで今日から新しい未来が始まるような、不思議な感覚。
映画が終わってもなお、背中を押してくれる力がある。
ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース「Power of Love」の歌詞にあるように、
“The power of love is a curious thing”
(愛の力ってのは、不思議なもんだ)
映画への愛、音楽への愛、80年代カルチャーへの愛。
そのすべてが混ざり合って、BTTFは今も未来に向かって走り続けている。
もしIMAX上映が近くにあれば、ぜひ体験してほしい。
これはただのリバイバルではない。
人生の節目ごとに観るべき“未来を変える映画”だ。
後記
バック・トゥ・ザ・フューチャーが制作40周年ということで心躍らせていた。
実は、劇団四季のバック・トゥ・ザ・フューチャーのチケットは購入済みで来年の公演を観に行くことになっている。
そんなところで、なんと期間限定でIMAXシアターで本作が公開されるということで、速攻でチケットを購入した。
どんなもんだろう?!とばかりに、でも心はわくわくしながら日比谷シャンテを訪れた。
まずは、Good購入とばかりに売店でGoodsを物色。
最近の英語ではパンフレットが制作されないことが多いのでまずは、近代映画社のスクリーン・アーカイブズ2冊とSPECIAL1冊を迷うことなく購入。あとは記念にデロリアンキーチェーンを買った。
映画を見終わって、純粋なワクワクだけでなく、昔の自分へのエールのようなものも感じた。
40年経っても、デロリアンは僕たちを未来へ連れ出してくれる。
もし・・・
まだIMAXを迷っているなら、ぜひ!
これは映画館で体験する“タイムマシン”です。
関連サイト
ユニバーサルピクチャー公式ページ
(https://www.universalpictures.jp/micro/bttf40)
Wikipedia バック・トゥ・ザ・フューチャー
Wikipedia バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2
Wikipedia バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3
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